い:「桜木町というだけあって、桜が多いね。」
と、川沿いを歩いて街路樹の桜を見ながら。
クリスマスデートのルートを辿ることにしたふたりは、赤レンガを目指しました。
よ:「きれい~。」
い:「きれいだね。」
「あ、れ.....?あっ。ごめん。逆に歩いてた。」
よ:「え?」
い:「今まで歩いた道全部戻らなきゃ。」
ほとんど初期位置くらいまで戻りました。
(´・ω・`)
い:「くそーっ!!俺のせいか。ね、もしようじょちゃんのせいにしたらどうする?」
よ:「おこる。超おこる。いちゃこらさんのせいだし。」
い:「俺のせいです、ようじょちゃん様.....。」
このくだり、我ながら意味が分かりません。
( ・∇・)
よ:「(桜の)色がいいねぇ!」
い:「色がいいねぇってどういう褒め方なんだよww」
なぜかツボに入って笑ってしまいました。
そこから地図アプリを使って誘導してもらって、なぜか誘導から外れて別の道に出ました。
その道は、クリスマスデートの日に、大きな建物をよけて夜景が見え始めたあの場所へ続く道でした。
い:「来た来た!ここ来たね!」
よ:「この向こうに夜景が見えましたね。」
い:「で、あそこで手をつないで。うわ、人がいた横断歩道.....。」
という調子でいちいち思い出しながら歩きました。
赤レンガ前にはチューリップがたくさん植えてあって、ようじょちゃんはしゃがみこんで見ていました。
よ:「(チューリップの)中おもしろい!」
と、どこ見てんだよって感じでしたが。
やがて、赤レンガに到着しました。
い:「(クリスマスのときは)ものすごい人だったよね。ようじょちゃん、人を避けるので精一杯だったねww」
よ:「(恋人の)鐘があったよね。(クリスマスのときは広場の鐘目当てで恋人たちの長蛇の列があった)」
い:「あれ、今日もどこかにあるんじゃない?鳴らす?」
よ:「いいよ。鐘なんか鳴らさなくても、恋人だもん。」
い:「ようじょちゃん.....。」
嬉しいことを言うね.....。
赤レンガでは花の企画が行われていて、僕はそこに出ていた屋台で「花のサンドウィッチ」を食べました。
なかなか美味しくて、ようじょちゃんも喜んでいました。
それから、像の鼻で「フライドピザ」を食べました。
これはあのデートの日に食べて美味しかったので、もう一度食べたいと思っていたものでした。
食べるもの食べて満足したので、帰ろうかと思ったのですが、ようじょちゃんがもの足りなさそうでした。
い:「ようじょちゃん、公園まで行こうか!」
よ:「いいの?(就活で)疲れてない?」
い:「いいからいいから!ほら、手っ。」
よ:「うで組みたい!」ぎゅっ
山下公園では、以前ちゃんと見なかった奥の方まで見に行きました。
花がたくさん咲いていて、以前に来たときとは印象が違っていました。
い:「海側と木の方と、どっちを歩く?」
よ:「海!」
い:「ん.....いいよ!」
でも途中で気になるものがあって、海側から中へ入りました。
噴水がありました。
なんだかこころを奪われてしまって、しばらく立ったまま見ていました。
それからベンチに座って休んだり、花がたくさんあるところを抜けたりしました。
そこらにアベックがいて、キスしたり頭を預けたりしていて、僕たちも少しスイッチが入った気持ちになりました。
山下公園の最後には階段があって、その上にはきれいな桜の木がありました。
太陽を背に照らされていて、僕たちはしばらく桜を見ました。
い:「もう、全部行くか。」
よ:「え?」
い:「中華街もアメリカ山公園も港の見える丘公園も全部行こう。」
よ:「やった!」
「世界一のパイ」を食べながら、中華街・元町を抜けて駅へ。
駅のエレベーターを使って、アメリカ山公園に行きました。
ここでデートが終わって、寂しい思いもしたっけ、なんて考えながら港の見える丘公園へ。
迷って遠回りしたところを普通の道で簡単に辿り着けて、あのときの自分がバカらしくて笑えてきました。
港の見える丘公園に着くと、懐かしい場所をいくつも通って文学館へ続く橋へ。
ここは、クリスマスデートの日に、ようじょちゃんと抱きしめ合って夜景を見た場所です。
いまは夜景ではなく、桜の景色に変わっていました。
い:「4か月かぁ.....変わるもんだね.....。」
よ:「うん。」
い:「ようじょちゃん.....。」
よ:「.....帰りたくない。」
い:「いいよ.....。」
結構な時間橋にいました。
それから、ふたりで歩く時間を長くとるために、3駅分くらい歩いてから帰りました。
ようじょちゃんが久々によく笑っていました。
よかった~~。
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆